Letterboxdで2023年のホラー映画レーティング2位(1位はトークトゥミー)になるなど結構絶賛評ばかり見かけるが納得の出来。テリファイドでもそうだったがこの監督はゴア表現が巧みで、女子供動物にも暴力や死がランダムに発生する。これは普段暴力表現をエンタメとして享受していると予定調和を崩されるので非常に不安な気持ちにさせられる。
話としてはルールを破った結果破滅が訪れるという古典的なものだが明らかにポストcovidの映画であり、破滅に関与してしまう登場人物の愚行にイラつきはするものの、完全に有り得ないものとしては見られない。とはいえ登場人物には共感を阻害するような理解しにくい行動も多く、しかしそのおかげで陰鬱な気分にはならずに済んだ。
