ぴ

SUNRISE TO SUNSETのぴのレビュー・感想・評価

SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)
5.0
この映画を観た人で、PTPの存在すら知らなかった人間は多分私くらい。烏滸がましいですが…レビューというより感想を。

素敵な青春映画だった。

俺の痛みに金を払えって、みんな払いきれてないだろう。一生かかってでも、払いきれないよ。

まず、無知の人間でも、PTPというバンド、Kという人間については映画が全て教えてくれるのでかなり観やすい○
Taka,Hiroが出てきた時の知ってる‼️感。
(こんなこと思うの私くらいだと思うけど)

初っ端から流れるバチバチのサウンドにもうゾワゾワしてしまって、興奮がね。
ラウドロックってジャンルが自分にはそこまで身近じゃないのと、世代的にも2〜3個前だから、出てくるアーティストほとんど知らなくて…
でも、アーティストの方達が伝えたいこと、Kへの想いとか、音楽に対する想いは、ジャンルは違えど音楽をずっとやってきている人間には重く響いてくるものあったり。
バンドマンって本当に仲間を大切にするよね、こちらが恥ずかしくなるくらい。かっこよく自分達を美化するのではなく、暑苦しい言葉で、ありのままを曝け出してくれる。
自分のためにこんだけ時間を費やしてくれて、自分が亡くなった時にこれだけ言葉を詰まらせて泣いてくれる人が周りにいてくれるって、その人がどれだけ周りに愛されていたか、良い影響を与えていたかだと思う。

というか、身近じゃないって言ったけど、ダンスのショーケースでは、国内外問わずラウドロックバンドの曲使われてた事もよくあったなと思い返すことも。
プレイリストにも何曲か入ってる。
ただ時代的にもラウドロックがそこまで流行ってるわけではないから、自分から聴きにいかないと、また遠いジャンルになってしまうのでこれからはたくさん聴こう。

coldrainのMasatoが言ってた、PTPはめちゃくちゃ売れていたバンドじゃないけど、曲を聴いた人間の人生を変えてきてる(ニュアンス)って、どのアーティストも成し遂げれることじゃなく。
それこそ、特別有名すぎたわけでもないバンドが映画化されるまでになった理由だと思う。彼らが、Kが、ファンやロック界、その時代の音楽シーンに与えた影響が大きすぎだからではないのだろうか。
誰かの人生を変えれるような、記憶に残るような、何か一つでも印象的なモノや影響を与えられる人間になりたいなと思った。

もう一度音楽やりたい。セッションとかしたい。無性に音楽に全てをぶつけたい。
なんて柄にもないことを思ってしまったり。
そんな映画でした。

天才の死はいつも早い
ぴ