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アメリカン・フィクションのhoshinokanataのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.9
トロント国際映画祭で観客賞を受賞。案の定?オバマ元大統領の2023年のFavorite movie にも入ってた。

押し付けられるステレオタイプにウンザリした売れないインテリ黒人作家が、覆面で書いたいわゆるステレオタイプな犯罪と暴力と貧乏に満ちた”リアルな”黒人小説がうっかりベストセラーになる話し。

エンターテインメントの素材として消費されようとする黒人の人生や、ダイバーシティ、家族のありようなど、人種がメルティングポッドではなく未だにサラダボウルであることを実感する。

あまりにも高度な次元のドラマ、白人優位のアメリカ社会における黒人視点のアイロニカルなコメディ?でもあるため、蚊帳の外となるアジア人それもほぼ単一民族となる日本人の共感は難しい。
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