文芸的な小説を執筆してきた黒人作家のモンクが、ステレオタイプ的黒人が描かれた小説が礼賛されることを疑問視し、自身も同様の作品を執筆したことから始まるアカデミー賞候補作品。
人種差別だけでなく、ハリウッド映画界や資本主義も皮肉ったエッジの効いた作品、かつ介護問題や(黒人社会の)同性愛に対する理解欠如についても触れられており、この映画自体から力強いパワーやメッセージ性を感じる(語彙力)。
こういう作品を賞賛している自分も皮肉対象なんだと思わせられる(錯覚させられる)ような面白い作品でした。
モンクというキャラクターもシニカルで人間味があって大好きです。
