もっとブラックコメディかと思ったら、思いの外ヒューマンドラマの要素が強い。(『THE CURSE』観たばかりだから風刺要素は若干物足りなさを感じてしまった…)家族との話が少し消化不良な感じがするので、この内容ならTVシリーズでもっとじっくり見たかったかも。
でも主人公や家族のパーソナルな生活描写にも重きが置かれているのは、「黒人」というアイデンティティーで大きく括られてしまう事と、パーソナルな「個」を対比して描くためだったのかもしれない。
「黒人の声に傾けるため」にその場にいる黒人の声を聞かない白人たちの描写は笑った。ラストのオチも良いし、うさんくさいアダム・ブロディが良い!
※後から評論を読んで、痛快な批評ではなく、主人公がハードな人生/現実と同胞に向き合う成長譚であるという解釈を読んで解像度が上がった
「白人が求めているのは真実ではなく免罪符だ」という台詞が全てを表している。(ただし他人事ではない)