「エンタメ業界の"求められる黒人像"を皮肉るメタコメディ」
今年のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞の5部門ノミネート作品がしれっとアマプラで配信スタート！
予告や広告ほぼないのでみなさん見逃さないように。なかなか皮肉のきいたコメディ&ヒューマンドラマでした。
小説家のアフリカ系の主人公は自身の作品も売れず、世間はいわゆる黒人のエンタメとして消費されている差別や貧困、ギャング、ラップなどばけり求める風潮に辟易している。
そんな中、プライベートでバタバタしてる中でヤケクソになって自信は医者家系のエリートであるにも関わらず、世間に合わせて別のペンネームでいわゆる"黒人もの"なギャングで、アウトローな世間ウケする作品を書き、それがまさかの大ヒットしていくという展開。
半分は三谷作品的ななりすましのコメディで小説や映画などのエンタメ業界のかわいそうな黒人として消費してる現状をメタ的にいじりまくったシニカルなコメディに。
残り半分は等身大の生活で兄はゲイで、母親は認知症でお金が必要で、恋愛もしたりという日常を交互に描く展開。
自分自身もいつのまにか黒人の映画と聞くと、差別やら自由を求めたりみたい作品なのかとすぐに思っていたので、そんな消費する側の自分たちにも切っていく皮肉がきいたメタ的な笑いがよかったです。
賞レースシーズン要チェックの1本！
