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アメリカン・フィクションのnuのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
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映画というよりはテレビシリーズ、それも少し古めの撮り方であるように感じた。ショットの面ではあまり記憶に残るものがないことがやや惜しい。この物足りなさは俳優陣の演技によって補われていた。白人が作り上げたステレオタイプを風刺しながら、迎合することへの葛藤がジェフリー・ライトによって見事に表現されていた (そしてやっぱり声が良い)。スティーブン・ヨンがアジア系の人物に当てはめられる型を内在化せずに演じることの難しさを語っていたのを思い出すなどした。作家の家族については、短期間で様々なことが起きるものの、そこまで複雑ではなかった。俳優たちによって日常の持つ美しさが際立つ。
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