まえじま

アメリカン・フィクションのまえじまのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.6
2024年21本目。

コレがアカデミー賞作品賞ノミネートされた時点で製作陣はニヤリ。

売れない黒人作家が「黒人らしさ」を全開に冗談で書いた本がベストセラーになるというコメディ。

本当にここまでイタタ…となりながら笑える作品は中々ないし、ここまで痛烈に出版業界や映画業界だけではなく、世間全体におけるポリコレ重視の流れをぶった斬る作品だとは思ってなかった。

「ヘイト・ユー・ギブ」でもBLM運動における白人の無神経さを描いていたけど今作も白人たちの一つ一つの知ったかぶりな発言に共感性羞恥が沸き、自分たちも人の振り見て我が振り直さないと思いました。

その痛烈なメッセージ性の奥には哀しいけどハートフルな家族の話があって良かった。

さあアカデミーは今年から多様性を審査基準に入れたわけだけどどういう気持ちでこの作品をノミネートしたのか是非聞きたいです。
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