笑った。もちろん爆笑じゃないけど。モンクがヤケクソで書いた小説はラグビーボールみたいに狙った方向には転がらない。思わぬ事態に頭を抱えるモンクと一緒に苦笑の連続。
一括りに「黒人は◯◯だ」って定義できない時代になってるのに、白人側が古いテンプレを押しつけたがるのはすごく皮肉が効いてる。「白人は“罪悪感”を抱く」っていうセリフも裏返せば“優越感”だしね。
小説騒動と並行して描かれるモンクの家族模様が良かった。悲しいことの後には良いこともあって、みんなキャラが立っている。
特にクリフが面白いw 医師だから優秀なハズなのに行動が破綻気味だし、吹っ切ったハズなのに落ち込むし、字幕は兄になってるけど弟キャラ。
…って書いて思ったけどこれも固定観念の押しつけ? 無知や無意識からくる押しつけは、自分や周りにもいっぱいあるのかも。そんな気づきもある上質なブラックコメディだった。