MubaoMasato

アメリカン・フィクションのMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.8
「アメリカン・フィクション」
全方向に差別していません!というリベラル野郎に中指を立てたコメディーと黒人としての差別が未だに存在していることを表現している映画。

本当に差別は隠されているだけで、今でも残っているし、黒人はいつまでも白人の悪者。それを逆手に取って、黒人のステレオタイプを全て乗った小説を書き殴ったが、それが編集部には大好評であり、世間からも大好評。ここで、主人公は人間は全員馬鹿なこととこれが人気になれば、文明が退廃すると危惧するが、馬鹿な奴らは止まらない。このように、馬鹿(白人)が大好評なのは、黒人のステレオタイプだからだし、敵を作ることで、自分たちの価値観が一層高まる。それを利用して、多様性という何も変わらない形骸化をすることで、ずっと差別は止まらないし、終わらない。素晴らしい作品でした。
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