ジャンリュック

アメリカン・フィクションのジャンリュックのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.5
なるほど、これまでこういう視点で考えたことがなかった。
ここでの題材は小説だけども、僕も映画を観る時などに、いわゆるステレオタイプの黒人像を無意識のうちにイメージしてた気がする。

そういう「無意識のうちの偏見」といったある意味とても重たいテーマを、面白おかしく、皮肉もたっぷりと効かせ、しかも分かりやすく伝える作品。

中でも、「白人が求めているのは、真実ではなく免罪符だ」という言葉はとても考えさせられる。

大納得のオスカー脚色賞✨
‥これ、例えば選考会の場面とか、白人比率が高いとされるオスカーの白人視点への、強烈な皮肉にもなってるのかな(◁追記しました)


▽或る疑問
スターリング・K・ブラウン演じるクリフって、アマプラの字幕で「兄さん」ってなってたけど、もしかして、正しくは弟じゃないのかな?どっちもbrotherだし。
クリフの方が見た目も若いし、家族の中でのいろんな立ち位置や振る舞いを見ると、モンクが長兄に見える。
これは無意識の偏見じゃないと思うんだけど🤔