Today4601

アメリカン・フィクションのToday4601のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.8
やけになって書いた白人受けする黒人らしい小説が大ヒットしてしまうことから起こる悲喜劇。
不幸な黒人の物語を消費する白人への痛烈な皮肉の詰まった作品だった。「可哀想であるべき人達」を枠に閉じ込めて自己満足に浸る。これは日本でも散見されることで我が身を振り返るきっかけにもなる。
妹の死をきっかけに逃げていた家族と向き合うことになるモンク。彼の苛立ちや悲しみ、不安は人種や性別を越えた普遍的なものであるのが印象的だった。
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