粗大

アメリカン・フィクションの粗大のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.9
とことん社会風刺作品でそこそこ笑えた
黒人のステレオタイプやそれを喜び褒め称える白人、シンタラのような恵まれてるけど売れるために迎合しそれをわかってないタイプ等、まさに今のアメリカの詰め合わせ(もはや全世界的だけど)をほぼそのまま描いているのにシュール・コメディになるのは構成がうまいと思った、今の世の中も喜劇的なのは救いようか無いけど
モンクが小説を書いているときに登場人物がすぐそばで話す演出は最近だとロスト・シティやアーガイルでも近いもの見たけど、やっぱり良い演出だと思った、笑えるし

それに上手く主人公の家族模様や葛藤も混ぜ合わせてリアルと虚構のギャップも作り出していたのかな

アジア人が結露と言うだけの使い走りシーンでのみ出てきたのも、今のアメリカでのアジア系の扱いを描いているのかもとも思った。モブでほぼ空気みたいな存在感

音楽やビーチ等の景色、家の小物等背景にあるものが一つ一つ色彩鮮やかで上質な感じがして良かった
良いところに滞在している感じの癒やしを感じた
粗大

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