見始めたのは2月
途中まで見た段階で作品賞いけるんちゃう?と思ったけど他のがとったか
最初の学生を泣かせる所からこの作家の性格がわかる
「先月は君の先祖はナチスか?と」
「ドイツ人だし反応からして図星だったようだ」
「何年も本を出していない。その間僕は3冊書いた」
「駄作を書くのに時間はかからない」
と最初からキレキレ
「ゲットーに生きて」という黒人作品の朗読を聞いたときの主人公の顔が最高
自分の作品が本屋で黒人文学の分類におかれていて憤る
「黒いものといえばインクの色だけだ」
黒人は貧しい
黒人は警察に殺される
黒人が尊厳を守り死んでいく
こういう黒人のトラウマをネタにする白人出版社
いかにも黒人らしい作品を書くのは
出版社はこういうゴミを望んでいてウンザリだという気持ちを本で表現するためらしい
嫌々世間が望むような作品を書くと出版社からの反応もよくエージェントから逃走中の黒人という設定に
話し方もステレオタイプの黒人として出版社やテレビに出演する
普段の言葉遣いと「黒人」を演じてる時の言葉遣いの違いが面白い
その演じ分けが素晴らしい
「今こそ黒人の声に耳を傾けるべき」と言う審査員は黒人の審査員の意見を無視するという皮肉
白人と黒人以外にも当てはまる差別構造
そしてラストの仕掛けには驚いた
ティムロビンスのやつよりこっちの方がいい