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アメリカン・フィクションのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.8
American Fiction:コード・ジェファーソン監督、脚本、製作、ライアン・ジョンソン製作総指揮、ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、ジョン・オーティス出演、ローラ・カープマン音楽、クリスティナ・ダンラップ撮影、2023年作品。

作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり・・・・。

他の人種から観た「黒人らしさ」とは何ぞや?!そんなテーマを軽妙に落ち着いたタッチで描かれていて好感が持てる。まさか未だに海外から見た日本人のイメージが侍だったりするなんて事は極端すぎるだろうが、誤解が多いのも事実。けっこう難しくナイーブなテーマを家族の物語と共に穏やかに描かれるスタイルは好みだった(笑)ジェフリー・ライトの脱力感のある演技もハマっていると思う。珍しく敵対することなく脱力感を持って黒人社会と白人社会の間を綴られている作品の様な気がした。

ラストの劇中劇のような観せ方が素晴しく、個人的にも3番目で納得(笑)シニカルな皮肉を軽やかにユーモアを込めて表現しているのが嬉しい。また観たいと思う。
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