とても良かった。好みのやつだった。絶品。
孤独な二人、愛と喪失と死…。
山田太一の小説「異人たちとの夏」の二度目の映画化、原作未読なのでそういう話だったのねと純粋に楽しんだ(映画2回観た後原作読んだ)
監督いわく原作と変えているところもあり、詳細は語らず謎のままもしくは観客の想像に委ねる部分があるとのことだが、その詳細をあれこれ考えながら見るのが面白いやつ。
孤独なアダムの元に同じマンションの住人で謎めいたハリーがやってきて生活に変化が起こり恋に落ちていく。
観る前はよくあるLGBTQ映画なのかと思っていたがミステリー&ファンタジー色が強い。
トラウマと向き合い自分らしく生きる道を見つけたアダム、愛を受けられなかったハリーがついに愛を見つける、いい話…からの終盤のツイスト。
衝撃とまではいかないが、そういうことかと観客がわかった瞬間から感じ方がガラッと変わるんじゃないか。
悲しくも美しい愛の話であり、抱えてきた苦悩からの解放であり、和解でもあるんじゃないか。
最後まで見てそれまで不思議だったことやモヤモヤが一気に晴れる。結末知った上で詳細を確認したくなる。
監督はあえて答えや解釈を提示してないと言っていたし、実際見終わったら何通りか解釈できるので、観た人同士で話したくなる。
「Always on My Mind」Pet Shop Boysバージョンがものすごく効果的に使われていて泣ける。歌詞が内容とマッチしすぎて涙出るね😢
プレスリーverではなくPSBverなのがミソだよね。
※原作もよかったけど完全に怪談だった。映画はとても良いアレンジだった。
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