結構前半から違和感を感じていて、大体の話が分かった時に「これは文章の方が効果を感じる話なのかな？」とか思ったりもしたんだけど、その違和感を中盤は演出に上手く取り込んでいるように感じたし、違和感の正体が分かった更にその先にある物語に対して効果を持っている感じがして、面白い作品でした。冒頭からの世間とズレた感じ、カミングアウトからのセクシャリティのズレ、そして展開される物語からStrangersという言葉の持つ意味がどんどん変化していくのも良かったです。多くの現代人にとってはどこかしら他人事ではない部分があるのかなぁって、喪失と孤独に関する大事な話を観たなぁって思いました。
窓や鏡、特にエレベーターのシーン(特に最後のところ)が好きでしたね。あとはやっぱり、Always On My Mindの使い方がもう、卑怯でしたねぇ・・・(涙)。
