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異人たちのniameyのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.8
生者が死者と再会するという面妖な話だ。脚本家であるアダムが書いた台本による劇中劇にも、孤独ゆえに精神の均衡を崩した彼が見た白昼夢にも思える。

亡者との対話を通し、過去の自分にかけるべき言葉を得て、心の深いところに負った無数の傷を修復していくアダムの姿に、郷愁と羨望に似た感情を抱いた。

そこにはドラマでも小説でもない映画だからこそできる表現があったと感じる。
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