山田太一さんの原作も読んでないし、邦画『異人たちとの夏』も観ていません。
亡くなった親と大人になった自分が過ごすという一点のみに興味が湧き、鑑賞してきました。
エモかった…
タワーマンションに映る主人公の顔から始まる瞬間からかなりエモさが溢れてくる…
夢かな、現実かな、妄想かな、どっちなの?
浮遊してるみたい
わからない、ぜんぜんわからない
わざと曖昧さを演出してるのかな。
ラストがびっくりしちゃってよくわからなくて、え、どういう事…?ってなる。
もっとファンタジーが強い、親との邂逅にメインに置いた普遍的な作品だと思ってたけど"クィア"”同性愛"の強い映画でした。
主人公の"悩み"にイマイチ共感できず、観ながら疎外感を覚えていた。
だけど親への想いは共通だよね
言いたかった事、言えなかった事
聞きたくない言葉、聞きたかった言葉
(今ならなんて言ってくれるんだろう…)
親もいない、パートナーもいない、家族がいないという事がどれだけの恐怖なのかは伝わりましたが、まてよ、いや違う、それは人類全員でしょうとなる。
主人公のアダムを演じるアンドリュー・スコットはドラマ『シャーロック』のモリアーティで会ったなあ。
繊細な演技がとても良かった。
出会うハリーを演じるのは『アフターサン』のポール・メスカル。
こちらは謎めいた男でとても存在感があった。
両親はジェイミー・ベルとクレア・フォイ。
ジェイミー・ベルってもうお父さんなんだ。
クレア・フォイは大きな瞳で演技するのがとてもよい。表情が良い。
包容力のある両親を好演。
熱に浮かされたとてもエモい映画でした。
原作や邦画はどんな感じなんだろう?と興味が湧きました。
追記
すみません
フィルマでこの映画の他の方々のレビューを読みスコアを上げました。
後から考えたり、感じることの多い余韻がある映画でした…
ペットショップボーイズの『Always On My Mind 』が頭から離れない!!