とにかくずっと居心地が悪い。
どう考えても主人公と年齢が同じに見える"両親"の登場がずっとおかしい。
でも、この居心地の悪さ経験あるなと思い返した。小学生のときに、同じ学級の友達6人くらいと映画館に『ルーキーズ』を見に行ったときに、自分以外のみんなが泣いていて、劇中の試合に手を合わせて祈るように応援していたのだけど、自分だけ本当に何も感じず、泣こうと思っても全く涙が出なかった。そのときのことがいまだに鮮明に覚えていて、そんなわけがないのだけど、スクリーンに対して横並びで見ていた中の自分だけがポツンと座っている姿を俯瞰した視点から見ている光景が脳裏を離れない。
なんかそれを思い出す時間だった。
そして、ラストシーンの飛躍。アダムとハリーの親密さに救われたような気がしたのも束の間、周りに星がキラキラ光出したときの全てを突き放されたような感覚。
あれは良質な作品しか解き放てない瞬間である。
