異人たちとの夏はシナリオライターが主人公という設定からも分かるように山田太一や映画化した大林宣彦(または市川森一)が自身の両親と対話する意味合いが含まれた物語であったと思う
それは観客も同じで誰もが自身のパーソナルな部分を思い出す設計になっているし、だからこそ共感しやすく感動する作品になっていた(それを拒否するのが一味違うが)
そういう意味でアンドリュー・ヘイが自身のパーソナルな物語として、そしてゲイの話として語り直していたのが感動的だった
日本版では過去に溺れ、甘いノスタルジーに浸ってはいけないという意味で両親と向き合うが
「異人たち」では孤独を抱えていた少年が辛かった時代や両親と向き合うことで折り合いをつけようとする
そしてゲイにとって死を連想させる80年代よりは生きやすい時代となった現代の象徴としてイケイケの自分より若いハリーが現れたと思ったら
実は人には人それぞれの孤独があったことを知るという展開
最後は感動的な愛の力で終わっていた
映像面では陳腐な感想ですけどオシャレでした
お母さん(クレアフォイ)がコーヒー捨てるところが印象的だった
でもご飯食べた上に深夜に見て案の定結構寝てたのでリベンジしたい