凄く良かった。
大林版も好きだけど、
イギリス版も良かった。
アダプテーションの仕方が
上手いと思った。
88年版は、
当時の男性の主流であっただろう、
自分の寂しさや悲しみに蓋をする男が
若い両親に会って癒され、
感情を取り戻す姿に感動があった。
それを風間杜夫が演じていることで
さらに説得力があったし
バブルという時代と
下町・浅草のコントラストも良かった。
そのまま現代に持ってくると
設定としては少し弱くなってしまう所を
主人公のセクシャリティを変える事で
新たなドラマが生まれてて、
そこが上手いし素晴らしかった。
死んだはずの両親と出会う不思議を
すんなりと受け入れる所や
両親が中年になってる息子を、
ちゃんと認識して
普通に接する所が、
この作品の1番の面白い点で
1番オリジナリティがある部分だと思う。
今回の作品でも、ここはそのままだった。
会話劇として
どのシーンも素晴らしかった。
アダムの母親、父親それぞれとの会話。
ハリーとの会話も。
そのまま舞台化できる脚本だったな。