冒頭の、アダムの部屋から見た空が本当に美しかった。
「異人たちとの夏」は小説は読んでいて、大林宣彦監督の映画は見ていません。
なので小説と比較してですが、「すごく変わった」「変わってない」の両方の驚きがありました。
舞台も主人公のあり方も大きく変わっているけど、ストーリーの核心部分は変わっていないので、驚きはしたけれど、すっと受け入れられました。
特に主人公のセクシャリティについて、最初に知ったときは「えっ、なんで」とは思ったけど、見てみて違和感は全然感じませんでした。
彼が両親と和解し受け入れられ、孤独を癒やす物語として、とてもよかったと思います。
これもアダムのセクシャリティによるところが大きいと思うけれど、「エゴイスト」と通じるものがあるな、という感触も。
もちろん両者はお話として、まるで違うものではありますが。