むかーしテレビでやってたときに見た異人たちとの夏はええ話やなあと思って見てたら終盤冗談みたいなホラーになってズッコケた記憶があるんだが、こちらはさすがにスマートでした。
結局人生の基盤となるのは親からの受容と承認なのよ、とか喪失体験にはやっぱり喪の作業が必要よね、みたいなややステレオタイプないい話に終わらせない不穏さのバランスがとても良かったです。
アダムやハリーの孤独感・喪失の物語よりも親の後悔に情緒を持ってかれてしまうわけですが、俺は息子が色々振り返れる歳になるまで生きていられるだろうかとか考えちゃうよね。デギン公王は「老いて子など作るものではない」と言ってたけどガルマが生まれたときデギンは42歳なんよね。俺が親になった歳とそんな変わらんじゃん。
にしてもどいつもこいつもレコード聞きやがって…て感じでしたね。ドラマ版フォールアウトを見てるのでゲーム版フォールアウトで使われてたInk Spotsがかかったときはちょっと反応してしまった。Frankie Goes To Hollywoodのレコード買おう。
