バギオ

異人たちのバギオのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.8
山田太一が原作小説で自身の人生を反映させたように、アンドリューヘイも自らの人生を用いて物語を語り直す。
作家の孤独、家族や友人のいない孤独、都市での孤独に加え今作ではセクシャリティによる孤独が描かれる。
主人公が12歳の時に事故で亡くなった両親に会う一連の流れは、郷愁ではなく過去を見つめて前に進むためのものだと感じた。
そこで一助となる80〜90年代のポップミュージックの起用や、主人公の混乱を表すバッドトリップや鏡のシーンがとても良かった。
あとアンドリュースコットとポールメスカルの色気!
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