諏訪

異人たちの諏訪のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
5.0
マンションの窓から見える都会の景色とか、窓から見下ろしてる側と見上げてる側でHi. って感じで通じ合うのweekend でもそうだったなって感じで良かった。

画作りは結構大林宣彦監督版をフィーチャーしててそれも感動だった。

原作を読んだ時、正直文章も脚本みたいだし、時代的にもなんか昭和の男の考えるセンチメンタルかよ…とか思って、いい話ってわかるけど今一つ刺さらねーなって思ってたけど、他者にここまでパーソナルな作品として昇華させたこと、ヘイ監督がすごいのはもちろんなんだけどやっぱりそれだけじゃなくて、自分の物語にさせ得る普遍的な影響力っていうか、そういうのがある小説なんだなって思った。

山田太一さんがこの映画の完成を見届けることができたこと、本当に良かったと勝手に思ってる。この小説はこれから先も色んな人のその人だけの物語になって受け継がれていくよ。そのことがさ、きっとご本人にも伝わったよね。

なんか途中からずっと泣いてたし、同じ空間にいた人みんな泣いてたと思う。それでまた泣いちゃったな。
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