アンドリュー・ヘイはとても好きな監督なので、前々から気になっていた作品。
観ている自分の心が映画の中の登場人物たちと同じ地平線上にあるというか、映画に包みこまれるような感覚になるのが個人的に好きなのだが、今作は少しファンタジーっぽい作りのせいか、今の自分には共感する要素が少し足りなかったのか、咀嚼しきれなかった感じがする。
内容に浸るよりも、主人公や隣人のセクシャリティ以外に、原作からどれくらい変えたのだろうかと観ている最中から気になって仕方がなかったので、買っておいた原作を読んでみた。趣旨は同じだけど、この映画の方が孤独の苦しみを強く感じた気がした。
キャストでは、アンドリュー・スコットが良いのはもちろん、近年のジェイミー・ベルが私は本当に好きで、このお父さん役もまた愛を感じさせる存在ですごく良かった。
あと、アンドリュー・ヘイ作品は劇中やエンディングでの音楽の使い方も好きなんだけど（印象的だったのはWEEKENDとLooking）、今回は歌詞を台詞と重ねていたところが印象的かつ泣きそうになった。
