青と黒

異人たちの青と黒のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.8
山田太一の名前はエンドロールにもクレジットされているけれどきっと原案であって原作とは言えない気がする。別物になっているのではないだろうか。タイトルからして違うし。自分も誰もみんな異人なんだ。
この作品では山田太一の小説にも大林版にも無かった主人公のゲイ設定がとてもフィーチャーされている。それを描くための映画だと言っても過言ではない位に感じた。幼い頃に亡くなった両親と過ごす時間もカミングアウトとそれに対する反応に重きが置かれていると思った。ラストはなかなかショッキングだった。あれで終わりなんだな。プラネタリウムだったのかな。
80年代のUKロックはわたしには世代なのでとても響いた。映像も綺麗。ただしストーリー性も深く単なる雰囲気映画にはならなかったのはさすが。見終えた後につい色々考えを巡らせてしまうような作品だった。
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