リアルだ。とにかくリアル。
自分はクィアという面では当事者なのだが、彼らの抱える独特な心情が痛いほどリアルで震えた。
ただそれだけじゃなくて人間の抱える孤独感もリアル。全てがリアル。
映画館でこんなに涙が止まらなかった作品は今までにない。
特に自分と重なったのは、幼少期に急に家を逃げ出して電車に乗ろうとしたり、戦争や病気が怖くて寝れずに親に泣きつく主人公の幼少期。実際に逃げたことはないけど、ずっとそういう心情を抱えていたから、泣くほど理解できて辛かった。結末もリアルすぎる。
時代が変わっても、変わらないものがある。
良くも悪くも。
ここまでリアルに人間の心情が反映された映画はないと思う。圧巻。
