けーな

異人たちのけーなのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.6
オリジナルの「異人たちとの夏」がとても好きな上に、マイブームがイギリスという状態が、いまだ続いているし、さらに、アンドリュー・スコットのことも好きだから、観るのをとても楽しみにしていた今作。

情報を入れずに観たので、なるほど、こういう展開かぁって、まず思った。原作とは、設定が違う。これは、言ってしまってもいいかなと思うので、言ってしまうけれど、このリメイク版では、主人公は、ゲイで、そこにポイントを置いた作りになっているので、オリジナルとかなり異なっている。

オリジナルの方では、主人公が、両親と過ごす時間を、もっと郷愁を感じさせる描き方にしていたと思う。このリメイク版では、両親との繋がりよりも、彼氏との繋がりの方に重きを置いた描き方だった。ゲイの人は、社会や家族にさえも理解されないことが多く、孤独を感じることが多い、そんな哀しい彼らの気持ちを描写したのが、今作だと思う。そういった意味で、筋立ては、似てるけど、かなり趣旨の異なる話だった。私は、前作の方が好きだな。だけど、アンドリュー・スコットは、良かった。

それから、観る前から、父親役は、誰なんだろうって思ってたけど、まさかのジェイミー・ベルだから、びっくりした。彼も、もう父親役をやる歳になったんだなって、感慨深い。バレエやってる少年だったのにね。
けーな

けーな