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異人たちのnntmkazuyotaroのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
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ここ数年、ポリコレ以前に私的なことを映画にする意味があると心底思う。わたしですらもうどうでもよくなっている傷痕をそこにあるだけの孤独を誰かと共有する体験。
これは単なる自分語りでも書き捨てでもない、やはり共有することで癒されることがあると言っている。山田太一の小説とアンドリュー・ヘイの映画とわたしの記憶が重なって美しい影になることに喜びと興奮を覚える。
それが、最後のアダムとハリーのショット、2人にも重なって見える。

ずっと自分のことアダムだと思ってきたけど、案外わたしはハリーだと気がつけたり。最後のアダムの台詞は、結婚式の誓いの言葉みたいだよね。すごくスキな台詞。いつも心に置いておこう。
Pet Shop Boysの“Always On My Mind”は毎月のようにクラブで聴いているけど、この曲がかかったフロアの多幸感はゲイアンセムの中でも唯一無二だと思う。
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