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異人たちのunkoのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

日本でも映像化された「異人たちとの夏」をイギリスで再映像化。
観賞前の注意としては、中年男性の絡みが結構出てくるのでNGな方はご注意を。

日本版とは雰囲気や肝となる部分が異なり、同一の物語のように見せているが、別物となっている。

まず大きな変化として同じマンションに暮らす女性藤野桂が男性であるハリー(ポール・メスカル)に変更され、
原作の孤独感を同性愛者の孤独と置き換えたことで、ホラー要素が消滅[アダム(アンドリュー・スコット)を助け出す者がいない為]。

虚ろの中、家族か恋人か、観客に問うミステリー要素も主人公がやつれる描写を省略したことで消える。
そしてこのエンディングでアダムは孤独を乗り越えたことになっているんだろうか?

細かなことを言えばもっとあるけど、主に上記の点が自分には許容できず、イマイチ乗り切れませんでした…。

しかしながら本作では、同性愛を家族に打ち明け、時を超え互いを理解し合う展開は日本版よりシビアで、
現実的な悩みを抱える観客には刺さると思います。
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