あ

異人たちのあのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.5
前情報0で観たらシックスセンス以来の衝撃を受けた。
そしてそれが見どころという訳でもなかったので何か無料のおまけもらったみたいで得した気分。

最初は本筋が中々見えなくて同性愛がテーマかと思っていてみたが、
幻覚?妄想?精神疾患?
え、スピリチュアル的な話?
いやいや愛の話なんかい
そして最後の最後でハリーお前も訳ありなんかいと振り回されたが、最後に全ての点と点が繋がって脚本の密度濃いなぁと感動した。
あの時の謎のアラームもベッドの下にあったおもちゃもそういうことだったのか、

異人たちというというタイトルも性的指向が異なるという意味かと思ったが、結局普通という定義はなくて100人いればそれぞれ全員異人ということなのかなと考えた。

やっぱり家族の愛のシーンには弱い。
外食のシーンでお互いに想いを伝えるところは何故か心が苦しくなった。
愛してると伝えて成仏するってことはその言葉を望んでいたのかなと思った。
恐らくちょっと変わった子だったアダムをきちんと育てられているのか不安だったんじゃないかと思った。
愛に飢えていたアダムも愛を受け取って終わりじゃなくて愛を両親やハリーに与える側になって終わったのが良かった。
愛っていうのは一方的じゃなくて共有するものなのかと思った。

まぁしかしハリーみたいに身近で支えてくれる人がいるというのはとても羨ましい。
毎日独りで相談する人もおらず、悩みを抱え込む程自分の存在意義を否定し続けるのは本当にツラいもんなぁ。

途中のAlways on my mindが最高に良かった。
あ