ねこ

異人たちのねこのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

結構泣いてしまって帰りの電車でずっと頭が痛かった。どれだけ心を許した家族でもなかなか言えないこと、他人である以上そこには壁があること、言えずに終わってしまう場合も人生にはあること、まだ親の死は経験してないけど、アダムのどうしようもない寂しさが分かってしまってだめだった。
祖母が亡くなるとき、一瞬病室に二人きりになったことがあって、(祖母に意識はなかったけど)話したいことが沢山あったはずなのにおばあちゃんが死ぬ前にびっくりしたら可哀想だと思ってしまって結局大事なことは何も言わずにお別れしたことがある。もう言いたいことは二度と言えない。「空と原」の原先生を思い出す。両親が明日亡くなってしまったらどうしよう。自分のことをまだ何も言えてないのに?私もアダムのように家族に会いに行ける?
誰にでもある普遍的な孤独の話、というレビューを見かけたがいいやこれはクィアの孤独の話だよ、と思う。
ねこ

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