お酢

異人たちのお酢のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.9
ファンタジーだけど痛々しいほどに現実で、甘くて優しいけど悲しくて切なくて胸が苦しくなる映画だった。
どこか寂寥感漂う色気を放つポール・メスカルが出ているからか、「アフターサン」と近い温度を感じた。
2人しか住んでいない高層マンションは、彼らが社会の中で感じている孤独そのものを映していて、寂しいのにどこか非現実的な美しさがあった。
ものすごく色々な感想が頭に浮かんだけれど上手く言葉にできず、ただ鑑賞後はこの甘い痛みに浸っていたいなと感じました。

パンフは劇中で流れている曲の解説等が載っていてその点は良かったけれど、やはり宇野維正という人選だけは残念。
お酢

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