トールキン

異人たちのトールキンのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.9
一言で言えば何とも不思議なお話でした。幻想か、空想か、イマジナリーな世界に生きているのか、もしくは現実なのか。そんなファンタジーな世界観に魅了される。ただ、序盤から中盤くらいまでは淡々とした流れで若干睡魔に襲われるくらい理解するのに多少時間がかかってしまった。見終わって初めて、あ、こういう作品なのか、と思ってめちゃくちゃ解釈が難しいと個人的には思えた。世界観や雰囲気は良かったしつまらなくはなかったけど、絶賛するほど惹かれるものも感じられなかった、というのが正直な感想。
おそらくだけど、結婚して子どもがいらっしゃる方々、いわゆる「親」という立場である方々からすればより強く共感出来たりするのではないかと思える。

孤独感に苛まされたり虚しさを感じたり、もちろんそれら以外でも様々な要因で生きづらさを感じて苦しみながら日々生きている。大なり小なり誰にでも当てはまることだと思う。そんな寂しさを埋め合わせるような、誰かや何かに寄り添いたくなるよう、心の拠り所みたいなものが生きている以上誰にでも必要であると思う。それは間違いではなく負い目に感じることでもなく皆そうしながら生きているんだろうなと改めて思えた。

あと余談だけど、ジェイミー・ベルがこんなに大人になって渋い感じになってたのがビックリ。「リトルダンサー」の頃はまだ少年だったし、「キングコング」や「ジャンパー」に出てた頃が懐かしい。
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