全く予備知識なく鑑賞、山田太一原作だったのね。
いやーちょっともう、ポスターから想像はしてたけど、あまりにも繊細な物語で、涙がひたすら波打つ。
登場人物達それぞれの心理描写を、眼差しで表現してるのが印象的。
はじめアダムと両親の会話とか違和感あるなぁと思ったらそういう事ね…と途中謎が明かされていくものの、現実なのか幻想なのか。
アダムの幼少期の寂しさは誰しもが共感するような普遍的なテーマな気がする。
彼の様に心の深部までを大切な人に話せる時間が、平等に皆にあればどんなに素晴らしいか。
ジェイミー・ベルも父親役をやる年になるなんて…とリトル・ダンサーで魅了された身としては感慨深い。
ラストの落とし所は流石に辛すぎる…けど、アダムにとってハリーは出会うべき唯一無二の人だろうし、人を愛せる事をやっと知る事が出来た証を見せてくれたと、泣きながら感じた。
