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異人たちのprddのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

マンションの部屋から外を見下ろす
地、山、空のレイヤー、無音で変わるその割合。
ピンクとパープルのネオン、映し出される肉体
そしてピロートーク!!!

ああ、アンドリューヘイ!!だわ!!
特にマンションの窓を巧みに使うショットはどの映画でも最高です。ほんと。

音が色を持ち、画像が音のような!!アンドリューヘイの映像。

無条件に5なので参考にしないで。

またポールメスカルにやられると思ったけど、ジェイミーベルとクレアフォイじゃないですか?これ。

原作は知っていた。アレンジがあったとすれば主人公のセクシャリティだけだった。
いや、傷を負った大人への優しさ、滑稽さというエッセンスが大量に混入してました。
心の傷って大きな不幸だけじゃなくて、毎日のたとえば挨拶のような一言でも出来てしまうのよね。アダムが両親の事故死と同じくらい、足を組むなと注意された言葉に傷ついていた。胸のしこりはまさに、それらが絡み合って解けなくて塊として残ってしまうのよね。だけど、それは一個体でなく複数の複合体。一つを解けばもしかしたら少しずつ小さくできるのかもしれないよね。
大人になってもっと色々経験してるはずなのに、子供時代のトラウマに囚われてる滑稽な大人に、優しく寄り添う映画だった、

原作も解釈が分かれるが、それはそれで良い。また読み返したり再鑑賞の時に変わってもよい。私は、最初に追い返したのが最後だと言う解釈は変わらないけど、映画のあまりの美しさにアダムの妄想ではなく、幽霊とでもデートしたりSexしたりがあったんじゃないか、あったらいいなって思ってしまった。抱きしめてくれる存在は、恋人、血縁、友達、じゃなくてもいいはず。と。

ただ、めっちゃ辛いですこれ
特に40-50代、鑑賞注意です。
(さざなみ、は65歳以上夫婦が鑑賞注意)

クィア映画としても秀逸

長すぎたー!!書き直すかも!!
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