パスカル

異人たちのパスカルのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

現実を直視するのは辛いからこんな優しい世界があってもいいじゃないか、と癒される自分と、いやいや都合の良い夢を見てても人生と向き合えないぞと思う自分の狭間で揺れながら見た。

ステレオタイプな田舎の人でマイノリティへの理解なし、自分が同級生ならお前いじめてたとまで思ってた父親が、価値観変わらないはずの死ぬ前の状態で今の主人公と対峙して、あんな受け入れてくれる態度なの、超優しい世界だ。
今の自分をそのまま容認してくれて、あの時あんな態度だったけど本当は愛してたんだよって言ってくれる両親、主人公が一番欲しかった言葉だと思うから、感情移入して思わず泣いてしまった。

しかし、、人はそう簡単に変わらないし、過去は変えられないし、ハリーはあの日死んでしまったし、起こったことはやり直せないわけで、それを直視しないと本当の意味で向き合ったことにならないのでは??と思う自分もいる。夢のままで終わるのではなく、その後の彼の人生も見てみたかったな。

余談
自分も父親12歳の時に死んでて、母親も18歳の時に死んでるけど、今両親に会いたいかと言われたら、どうだろう、、もうちょっとマシな人間になれたら会いたいかも、、と思うかな笑
パスカル

パスカル