このレビューはネタバレを含みます
人と違うことで社会の端や外に置かれてステレオタイプにあてはめられる気持ちになり寂しさを感じて孤独に苦しくなる。都市に生きる現代人はアトムで慰めてくれる場所を欲しているのだ。
孤独に輝く星。
家族(過去)に埋没していく主人公。みな幻想こそ見ないものの、ノスタルジーに埋もれ依存することで今から目を逸らしている。その夢から覚めた時に途方もない寂しさに襲われる。それを慰めてくれるのはまた別の形の愛という夢なのだ。夢だとわかっていても夢の深いところまでいってしまうことが、逃避することがこの世界の生き方なのかもしれない。
同性愛に寛容な世の中になってきたように見えるけれども、それは表面で感じなくなっただけどもとれる。何か変なことに名前をつけて分類する。現代社会は分類しすぎなのかもしれない。