異人たちの三好次郎のレビュー・感想・評価

　「パストライブス」に同じく大人はみんな、大人の格好をした子供だって言ってくれる映画。
　大人っぽい振る舞い方を学べないまま人生を終える人だっている、とも。

　溝口健二の「雨月物語」と、降旗康男の「鉄道員(ぽっぽや)」で見られたあの残された者へのあの優しい魔法を、物語全般に散りばめたような映画。

　お父さん、お母さんが三人のときと主人公と二人きりの時とで意見が別人レベルで違う(どっちが本性、とかではなく)のが舞台劇みたいで見応えあったな。