メタ映画の極致であることには違いない。沖島勲観るなら「出張」や「ニュージャックアンドベティ」

• #2016〜

助監督が万引きするぐらい低予算な映画制作の内幕物。だけど沖島監督は「アメリカの夜」見てないそう。トリュフォー誘拐しようとしたクセに！源平合戦からウェルズまで同居する脚本は何でもありで先読み不可能。生き辛さなんて昔も今も変わらないんだから、歴史ばかりに目を向けないで今を生きろよ馬鹿野郎！と言われた気がした。駅での別れ際が切なくて自分だったら後引いちゃう。@DVD

ポレポレ東中野で。沖島版『アメリカの夜』であることはトリュフォーのスチールから明らか。母親(女性)への執着と不信感は相変わらずだが『出張』以降追加された不遇(不毛)な日々への鬱屈した思い(「20年は長すぎる！」)が具体的で面白い。
『ニュー・ジャック・アンド・ベティ』以来ようやく沖島が帰ってきた。