まいやん

眠りの地のまいやんのレビュー・感想・評価

眠りの地(2023年製作の映画)
3.8
Feels good!

事実に基づく裁判劇
アメリカ南部の地方で売買契約のトラブル
大企業相手に裁判をおこす
頼るのは12年全勝で自信家の黒人弁護士
当初、専門外、白人の弁護はしない、金額がショボい、勝てないなどの理由から断るが、お金と名誉につられ割と軽いノリで引き受ける。
原告の人生で一番大切なものを守るために戦い
大企業の腹黒さが露呈し、容赦なく叩きのめすまで。(裁判劇です)

何気に人種問題とからませてくるけど
人種やステイタスや職業が同じでも、考え方や大切にしていることが違ったり、逆に似ていたり、人間の中身こそ見た目によらず多様だな、と。

後半で、何もない広大な原っぱのシーンがある
南部の黒人の男性が語り出す
「ここには歴史がある」
「南部で生きた黒人の歴史、アメリカの黒人の歴史」
「地中に歴史が眠っている」
奴隷として生き、墓標もなく埋められた多くの黒人たち。
場所によっては白人の英雄の像が立つなど上書きされ、年々深くなり掘り返すこともできなくなってる、と。

黒い歴史が静かに眠っている国の話
まいやん

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