テルヒサ

アメリ デジタルリマスター版のテルヒサのレビュー・感想・評価

4.9
「かわいい、私のアメリ。お前の骨はガラスのようにもろくない。思い切って人生にぶつかっても大丈夫だ」

画面の中のキャラクター、観客全員が幸せになる傑作。
周りの人が幸せになる方法や思いつきを楽しんでガンガンやるアメリのキャラクターが良い。2時間の中でどんどん好きになる。
突飛なアイデアやそれに合わせた映像表現は新体験だった。それがきちんと回収されてハッピーな方向になるのがこの映画の持つ見事な構成力。
ラストあたりの小説家の言葉が壁に書いてあった演出好き。キャラクターが観客に伝わりきった後だからできる、映像表現ならではの至高の省略。あのさりげなさがミソ。
人とコミュニケーションしたり、恋愛する上で大切なのは思ったことを行動すること、大切なときに思い切ってやってみることだと思えた。この後味をくれたストーリーとキャラクターに感謝したい。
伏線とかの整理もすごいけど、それが良い演出に繋がったりハッピーな展開に繋がることの方がすごかった。
ラストのキスシーンは最高。無音になるのが納得だし、絶対そうすべきだった、至高の演出。
八百屋の青年かわいすぎる。
テルヒサ

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