旅するランナー

アメリ デジタルリマスター版の旅するランナーのレビュー・感想・評価

4.9
【負けてたまるか大作戦】

映画鑑賞に何を求めるか。
人によって色々あると思います。
僕の場合は、映画の中に夢を求めているような気がします。
ある意味、現実逃避が目的なのかもしれません。

今作は、空想の世界を楽しむ女性アメリが主人公です。
22歳になっても夢見る女の子。
夢想家の不思議ちゃん。
彼女の想像力が映像化され、彼女が仕掛ける悪戯にホッコリします。
そして、現実世界に負けてたまるか大作戦が展開されます。
これこそ、僕が映画に求めている夢の世界です。

ちなみに、この負けてたまるか大作戦は、今年の第100回箱根駅伝で青学原晋監督が掲げたスローガンです。
絶対的に優位と見られていた駒澤大学に、まさかの圧勝を飾った青学。
10人のランナーによる総走力が生み出した逆転劇でした。
ここにも、駅伝の夢、面白さを見ました。

映画の方に話を戻すと、映画「アメリ」で一躍ゴボウ抜きで人気女優になったオドレイ・トトゥも、何度見ても魅力的です。
アメリカンドリームならぬ、rêve de franceを成し遂げた彼女にも夢がありますね。
今年は新年早々、夢のような話を見ることができ、負けてたまるかと思えるスタートとなりました。