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恐解釈 花咲か爺さんのhorahukiのレビュー・感想・評価

恐解釈 花咲か爺さん(2023年製作の映画)
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花咲か爺さん×ホラー

29日までオンラインで視聴可能。結婚の挨拶に来た彼女の実家がヤバかった…のヤバさランキングがあれば間違いなくトップランカー。花咲か爺さんの恐解釈と銘打ってるけど、魔改造すぎてほぼ原型ない…と思ってたら随所で出てくる“ぽさ”が笑える!

昔話をホラーにする恐解釈シリーズの第一弾らしく、これの次は桃太郎のよう。なんで第一弾が花咲か爺さんなんだろ…。あらすじはフィルマのページに詳しく書いてる通り。車で待機して通りがかったやつを無差別に拉致して殺害する“いじわる爺さん”と、その隣人の、優しすぎて逆にサイコみを感じさせる“正直爺さん”のお戯れ。つまりはヤバい奴vsヤバい奴。“正直爺さん”の感覚が常軌を逸し過ぎてて、アレの大義名分を得る機会を狙ってたんじゃない?とか邪推しちゃう😂

とんでもないゴア映画かと思いきやほぼ全て画面外でコトが済み、解体・組立する時にはヌチャッヌチャッみたいないつものテンプレSEをゴリゴリに盛り合わせ、ランナーから取り外したプラモパーツみたいなクオリティの部位で笑わせにくる。オフスクだからこそ描ける残虐性に振る気も特になさそう。公式サイトに「バイオレンス・スプラッター・バトルロワイヤル」だとか「ここ掘れ、ワン!ワン!死体がザック!ザク!」とか煽り文があったけど流石に盛り過ぎな気がする…。

冒頭の長回しとか、トンネルのロケーションとか、シゲさんの抜けてく時の感じとか期待して見始めたし、その後の閉じられたロケーションでの持ってた獲物と発する音の乖離や足音の違い等々で外の出来事(襲う・襲われる)を撹乱させつつ推測させるような演出とか好きだったのだけど、プロローグ抜けてからは私には良くわからなかった…。『屋敷女』?『スクールデイズ』?みたいなところも花咲か爺さん展開の魔改造っぷりには笑ったけど、その辺りへの挑戦的なものは特に何もなかったのも残念だった…。でも“いじわる爺さん”の所業に対するお婆さんの正論には笑ったし、サイコな“正直爺さん”に結婚前夜のしずかちゃんのパパみたいなセリフ言って励ますのも笑った😂本当に思い遣りがある人なら、絶対に返してくれない相手に大事な人の大事なもの貸さないよ…。
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