たむ

サンクスギビングのたむのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
2.5
イーライ・ロス監督のジャンルホラー復帰作です。
待ってました。
しかもグラインドハウスの予告編がやっと長編化、色々な待望が詰まった感謝の一本です。
感謝祭に『ラストサマー』のような大虐殺が始まるわけですが、感謝祭のお約束を実行に移していく展開は、恐怖と笑いの紙一重を攻めてきます。
イーライ・ロス監督といえば『ホステル』など、資本主義や消費者至上主義を社会風刺としてテーマにしますが、本作の極端な描写もそんな風刺があります。
すべての発端がモールでの暴動なのですが、ブラックフライデーセールを先行する時に、あそこまで血走ってやってくるのか?
目的が先着でもらえるワッフル焼き器って正気か?
これが原因でここまで凄い暴動が起こるのか?
起こるのです。
その欲望をギリギリに描いてくるイーライ・ロス監督のセンス。
過剰なサービスの代償の虐殺…。
『ホステル』と比べるとエロは控え目な印象ですが、106分もかけてスラッシャーを撮る情熱に、次回も期待したいですね。
たむ

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