脳みそ映画記録

サンクスギビングの脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

サンクスギビング(2023年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

人体破壊!!!!!!
景気が良い!!!

年の瀬に観る映画かどうかわからんけど、1年に感謝ということで、サンクスギビングということでいいんじゃないでしょうか!

『グラインドハウス』のフェイク予告から本当に作った本作。
もちろんフェイク予告を連想させるキルシーンもあり、にやりとします。

いろいろな手法のキルシーンが描かれて凄く満足度が高いです。
特に冒頭のブラックフライデーの暴動シーンはエグいし、胸糞悪くて最低で最高です。
首から血を流しながらワッフルメーカーを抱えててヤバいし、そいつから奪い取る奴もいてヤバい。人を押しのけ踏み潰し罵倒と暴力の地獄絵図。
日本じゃこうはならんだろうけど、実際にアメリカではセールで死者がでてそれががベースになってると知ってそれが一番ヤバい。
ジョーカーヴァーの殺人も良かったけど、一番心奪われたのはやはりブラックフライデーのシーンです。

そもそも、サンクスギビング自体あまり日本では馴染がなかったのですが、そのへんはパンフレットのレビュー記事に結構かかれていて、ターキーに温度計をぶっ刺すのとか、船の形の山車がパレードにいるのとか、映画をみていて疑問が解決しました。

フェイク予告ではショッキングなシーンを繋ぎ合わせるだけで良かったでしょうが、長編で一本作るとなるとそれなりに話を錬る必要があります。今回良かったのは、80年代テイストから現代の話にシフトしていること。
SNSを活用したりそれ合わせTikTokerがキャストにいたりしていますし、古き良き感謝を捧げる日から現代では、人を蹴落とし商品を勝ち取るブラックフライデーのフライングスタートの日という皮肉も込められています。


総括として、スラッシャーホラーとして十分楽しめる作品だったと思います。