Yukio

サンクスギビングのYukioのネタバレレビュー・内容・結末

サンクスギビング(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

冒頭の大セールパニックのシーンは物凄くて、雪崩のように押し入ってきたお客さんの一人が、ドアの割れたガラス部分でサクッと首を切って倒れるところがとっても良かった。

承認欲求や資本主義に踊らされた醜い人間の欲と集団心理の恐ろしさが軽快なグロと共に皮肉たっぷりに詰まっていて、見応えがある。そこへきて保安官の銃声でバーーン!と景気良くタイトル文字!もうこの時点でワクワク、面白そう!!!!!

って、思ったんだけど……

あんなに最高のテンポで始まった冒頭とは裏腹にそれ以降は退屈な推理シーンやら作戦シーンで間延びするし、しかも犯人がかなり序盤でわかりやすすぎる。わざとらしいくらいカメラ抜くし台詞がなあ…伏線を張りすぎてる気もするけど、そうしないと視聴者が納得できないか、と思えば妥当なのかな。そこはまあそういう楽しみ方をするホラー映画ではないので、仕方がないのだけど。あとラストシーンどうした!?!?製作陣よ、疲れちゃったのか!?
冒頭に気力を全振りしたのか、と思ってしまうくらいバランスが極端で笑ってしまう。

後半怒涛のグロか!?っておもって待ってたのだけど、ちょっと物足りなかったかも。(パレードで運転手のおじいちゃんに後ろから棒が刺さるグロさがもっとあったら良かったー!)

気軽に楽しむホラーとしてはいいのかも。お友達と楽しくムービーナイト用かなあ。
Yukio

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