コーディー

サンクスギビングのコーディーのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
4.0
惨劇の発端となるオープニングセールwから、もはや冗談の様に景気の良いカオスが繰り広げられゴア感謝祭ムードも一気に高まるし、趣向を凝らした〝殺し=宴への招待〟で私たち客を持てなしてくれる…
タランティーノ&ロドリゲスに挟まれた僅か2分のフェイク予告を、この容量の切り裂き血祭り映画として16年ぶりに完成させてくれた事に感謝。めちゃ面白かった!

まあそんなグラインドハウス的な馬鹿っぽさは控えめになってたけど、遊び心&爽快感たっぷりな人体破損描写はR18指定らしいなかなかの満足度やし、冒頭から人間の醜悪を皮肉りながら血祭りにあげていく手際の良さとバランスはさすが!
内容のないブツ切りフェイク予告からは想像もつかなかった惨劇ストーリーが展開していくだけで最高やし、割と手の込んだ殺人鬼の仕事ぶりも結構笑えるw
血飛沫だけで肝心なところを見せないホラーが多い中で、しっかり魅せて異常性も伝える!
個人的には『グリーン・インフェルノ』より全然面白かったし、イーライ◦ロス最高傑作だと思う。

と、ゴア描写は文句ないけど、主人公ジェシカを巡る三角関係など、登場人物が多い割に個々のキャラがイマイチ立ってないのは少し残念かな。